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『科学は不確かだ!』
R・P・ファインマン ;著 大貫昌子 ;訳 (岩波現代文庫)
http://www.amazon.co.jp/%E7%A7%91%E5%AD%A6%E3%81%AF%E4%B8%8D%E7%A2%BA%E3%81%8B%E3%81%A0-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%AA%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BBP-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%B3/dp/4006031467/ref=pd_cp_b_1
20世紀を代表するノーベル賞も受賞した天才物理学者リチャード・ファイマン氏が「ファインマンさん」と呼び親しまれているのは、大貫氏の名訳名文ファインマンさんシリーズのおかげだろう。『ご冗談でしょうファインマンさん』や『困りますファインマンさん』、そして『ファインマンさん最後の冒険』などで、その絵画・音楽や何でもたしなむ並はずれた才能や、子どものような純粋さや、軟派なところや、いたずら好きで好奇心の塊だったことが知られるファインマンさんは、誰でもその魅力に惹きつけられるとっても素敵な人物。ファインマンさんシリーズはどれもこれも名作名著なので、文系理系を問わず世の中すべての方に読んでもらいたい。(そういえば昔、人に読ませまくった記憶も・・・。また読み返したくなってきた!)
本書はそんな、我らがファインマンさんの講演集。この講演は、ノーベル賞受賞の2年前、44歳のファインマンさんが1963年にワシントン州立大学で三夜に渡って行われたもので、それぞれ「科学の不確かさ」「価値の不確かさ」「この非科学的時代」というタイトルがつけられている。科学の美しさについて熱く語り、すべてのものの価値基準を疑うことが科学の進歩につながると解き、えせ科学に憤慨する。科学・宗教・政治・UFO・テレパシーにまで広がる話題の楽しいこと!ファインマンさんの存命中にお会いしたかった・・・。
・・・・ファインマンさんはカリフォルニア工科大学の教授をしており、私の家はこの大学の目の前なのだ!もちろん大学のブックストアにはファインマンさんの特集コーナーもある。(カリフォルニア工科大学は学部学生が一学年に200人しかいない小さな大学だが、ノーベル賞学者をこれまでに30人も出している。)
ファインマンさん万歳。
『魔法使いハウルと火の悪魔』 『アブダラと空飛ぶ絨毯』
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ;著 西村醇子;訳 徳間書店
今更だが「ハウルの動く城」の原作本、『魔法使いハウルと火の悪魔』。もちろんハウルの声はキムタクに脳内変換。宮崎映画は苦手なのだが(といいつつ全部見てるし、歌もほとんどソラで歌える・・・)、ハウルは好きだ。おかっぱで軟派な美青年というというところがたまらん。しかしヒロインのソフィーの元の姿と声が納得いかんのじゃ。なんであんなに可愛くないんだろう。。。老婆は倍賞千恵子でもよいが、少女姿の時はもっと可愛らしい声がいいなあ・・・・・・・・・・などというのはさておき、やっぱり映画でのソフィーの扱いが酷い・・・・と分かった一冊だった。宮崎駿という人は、ヨウジョは描けても、「リアル」な思春期の少女は描けないんじゃなかろうか?この原作でテーマとなっている、理想と現実の間で揺れるソフィーの心の変化と成長が、映画ではいまいち伝わってこんかった。仕方ないか。
で、この原作。老婆姿のソフィーが実は少女であり、美青年で超人的なハウルが実は人格的に問題を抱えている・・・だけでなく、「作中に、はじめの見かけどおりのものは何一つない」のが面白い。続編『アブダラと空飛ぶ絨毯』もその流れで読んだのだが、どちらも伏線&どんでん返しがたっぷり!良質の児童文学でゴザイマシタ。
ま、アマゾンでもいろんな人が感想を書いているし、その枠を超える感想は特にないので、これにてレビューは終了~。
・・・授乳の合間の読書にも慣れてきた☆
『子宮の中のエイリアン~母と子の関係はどう進化してきたか~』
エレイン・モーガン;著 望月弘子;訳 どうぶつ社
http://www.amazon.co.jp/%E5%AD%90%E5%AE%AE%E3%81%AE%E4%B8%AD%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E2%80%95%E6%AF%8D%E3%81%A8%E5%AD%90%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%86%E9%80%B2%E5%8C%96%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%8B-%E3%82%A8%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%B3-%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%B3/dp/4886223052
あれは2009年、今年の初め頃だったか。妊娠中のリア・ディゾンがインタビューで「おなかの中にエイリアンがいる感じ」と答えておりその時はふーんとしか思わなかったものだが、いざ自分の腹が膨らみ胎動を感じ始めるとなるほど確かにその表現はうまく的をついたいいコピーだと納得した記憶がある。妊娠して母性本能が芽生える・・・わけでもなく、自分の行動が胎児によって制限されることが解せないまま、不思議な「何か」に「寄生」されているという状態の時に出会ったのが本書、『子宮の中のエイリアン』。このエキセントリックというか過剰気味でヤバいタイトルからしてとんでも系かとニヨニヨして注文したのだが(おまけにこの作者、水生類人猿説という、わしの知らん新説を唱えている人らしいし)、原書タイトルはThe Descent of the Child: Human Evolution From a New Perspective 。直訳すれば「子どもの由来~新しい観点から見たヒトの進化~」・・・かな。邦題違いすぎ! ・・・ってまあそれなりにちゃんとした学術本(笑)。
あ。
アクア説(水生類人猿説)って何じゃ?・・・な方は、このページをどぞ。
http://miraikoro.3.pro.tok2.com/study/mekarauroko/jinruihadokodetannjousitaka02.htm
さて本書、『子宮の中のエイリアン』。
妊娠当時、自分の母性愛の芽生えなさに少なからず後ろめたさを感じていた私にはうってつけの、圧倒的な面白さ!母性愛などという胡散臭い心理学(爆)は捨て去り、人間の誕生過程を人類学、生理学、生物学的見地から見事に解き明かしてくれるのだ。
なぜ人間は未成熟なままで生まれてくるのか?なぜ人間は卵のまま産まないのか?なぜ人間は有袋類に進化しなかったのか?モーガン氏いわく、これは自然界ではリスキーな状態だが、できるだけ脳を発達させるような進化を続けた結果なのだそうな。「人間の赤ん坊は自分自身の都合から脳を大きくし、体も大きくなった。そのままでは妊娠中の母体の負担が大きすぎるしお産も大変だから、母親は、まだ未熟な段階で赤ん坊を産み落とすことにした。だがそれでは赤ん坊が困るので・・・」という母子双方のせめぎあいこそが人類進化の道筋らしい。
邦題に「エイリアン」とあるように、胎児が意志を持っているかのように母親に寄生して進化してきた様子が面白い。そういった真正の「他者」である子と母の葛藤が胎児の間だけでなく誕生後も続くのだ!!そして「はじめに」で説明書きがあるとおり、本書は進化学から始まり、歴史、経済、フェミニズム、中絶、核家族・・・といった社会学にまで触れられている。
ちなみになぜ人間は、他の哺乳類のように全身毛むくじゃらではないのか?実は受精後二十週ごろには頭も顔も手足も「毳毛」と呼ばれる毛で覆われるのだが、その後胎児の間にその毛を脱ぎ捨てて(?)いるらしい。知らんかったー。
・・・などと理論武装(?)してコワゴワ臨んだ産後の双子育児生活であるが、何もかもが新鮮で、予想を超えて愉快だ!ちびっちゃい生き物がウニョウニョ啼いている(>低体重児だからか声もまだ可愛い)姿はなんとも言えん。母性本能やら母性愛ってのが何なのか未だによくわからんが、全身で泣いて一生懸命に乳を吸う姿は愛しいもんじゃのう。
双子出産からもうすぐ二か月。特に大阪から飛んできた砂糖子の実母アントワネット様(HN)の助けもあり7月いっぱいは楽ちん生活。8月に入って少しバタバタしてはいるものの、想像を超え愉快な毎日。・・・・あ、入院日記はそのうち覚え書きでもするかな・・・。現在双子はアメリカ人。(日本へは申請中。)早速ゲットしたアメリカのパスポートがまぶしい。
7月 7日(火) 35w3d
入院(with 夫) 帝王切開出産 双子NICU 胎盤バンク登録
【♂;1950グラム ♀;1280グラム】
写真は出産の二時間前。
7月 9日(木)
アントワネット様日本ヨリ御飛来
保育器の中の息子
保育器の中の娘
7月10日(金)
夫退院>笑
7月11日(土)
砂糖子退院
朝晩のNICU通い始まる
7月15日(水)
♂退院【;1954グラム】
7月17日(金)
♂小児科健診【;2080グラム)】
7月24日(金)
♂小児科健診【;2466グラム】
砂糖子産婦人科にて切腹痕チェック
7月29日(水)
♀退院(1794グラム)
8月 4日(火)
♂♀小児科【♂;3010グラム ♀;2050グラム】
(帝王切開の痛みもなくなり、普通に生活できるようになる。すでに体重は妊娠前とほぼ同じ。)
8月 8日(土)
本来の出産予定日
アントワネット様帰国 (保育士の資格もあるアントワネット様、とても助かりました!感謝!)
8月9日の双子写真
8月18日(火)
♀小児科【♂;4010グラム ♀;2710グラム】
8月23日(日)
夫日本へ出張
砂糖子と双子のヒキコモリだらだら生活開始
5月末に5年目の結婚記念日(結婚式記念日?)を無事に迎えることができたので、お祝いにイタリアンディナー☆うちから歩いて10分弱のところにある、ちょいと小洒落た、美味しいイタリアン。これで2回目~。(レビューサイトでの点が低いのは、味覚オンチなアメリカ人が悪いだけなので無視すべし!)お店の人もほとんどイタリア人。
メカジキのカルパッチョサラダ
トマトベースのシーフードスパゲッティ
これが美味しいのですよー!>リピーター
ローストラビット&黒オリーブソース
トマトベースのシーフードリゾット
(パンもいっぱい食べておいてさらに頼んでしまう食い意地の張った我々。)
二人でシェアしたい・・・というと、2枚のお皿に半分ずつ分けて持ってきてくれるのです。
ティラミス
これも半分こ。
すごいボリュームにも関わらず、薄味でしっとりしていて美味しいのなんの!もちろん二人とも完食!
仲良し夫婦☆
二人だけで祝う結婚記念日は今年でお終い。
わしもワイン、吞みたかったよー。
くうううううう。
【Celestino Ristorante】
141 S. Lake Ave. Pasadena
626-795-4006
Mon.-Fri., 11:30 a.m.-2:30 p.m.
Sat., 5:30-10 p.m
突然だが、私は算数(>あえて数学とは言わない)が好きだ。普段は腹黒でというか余計な事ばかり画策してしまう脳髄が、計算をしている時だけクリアになるのが自分で分かる。無になるのだ。音楽活動をしている時や本を読んでいる時ともまた違う爽快感を味わえる。ただ、学生時代にさぼりすぎたため、微分積分やらになると、なんのこっちゃか全然分からんようになるのが悔しい(恥)。もう少しちゃんと数学を学んでいれば、夫にふられた物理ネタにも喜々として食いつくことができるのに・・・。いや、だからといってあのおバカな濫読青春時代を否定する気もないが。
日本にいた頃は音楽を教える傍ら、家や学習塾で数学も教えたりと趣味に勤しむ毎日だったが、アメリカに来てからはにっくき宿敵(!)英語に翻弄され、算数のサの字すら出てこない日々。(音楽活動に限っていうと、語学レベルうんぬんよりも、経験に基づく「気合い」さえあれば乗り切れることが分かっていたので、楽ちん楽ちん。)
そんなこんなであっという間にアメリカ生活も4年が過ぎたころ、ふと思い立って算数のクラスを受講してみようという気になった。PCC(パサディナシティカレッジ)で開講されている一番下のクラスに、レベル分け試験も受けないまま潜りこんだ2008年、秋のセメスター(学期)。月曜~金曜まで毎日1時間半。いや、これがまた、中1レベルというか小学生レベルというか、やってることはどえらく簡単。計算だけなら目をつぶっていてもすらすら解ける。私にとって何が問題かというと、やはり「英語」。実は音楽以外でこれがはじめての「ネイティブ向けクラス」の受講だったため一般のアメリカ人向けの授業スピードに戸惑い、さらに数字を全部英語で言わるので頭がこんがらがり、知っているのに英語で全然説明できない自分に腹が立ち、分数の言い表わし方が違うだけでドキドキし、文章題には苛々し、授業に慣れるまでかなり時間を要した・・・。慣れてからは、授業を受けるというより、教育実習気分というか、アメリカの授業の進め方、教材の使い方、宿題の与え方、生徒の扱い方、試験の仕方、そして個人の数学レベルの差、授業への取り組み方に興味が向くようになった。
まず初めに潜り込んだクラスが一番下のクラスだったせいか、少なくとも高校は出ているはずなのに全然計算ができない生徒が何人もいることにびっくり。
でも彼ら曰く「算数は好きだ」・・・と。
・・・は、はい?
何じゃ、
この違和感は?
いろいろ調べてみると、アメリカの小中高の教育現場に存在する「生徒は楽しく学ぶべき」という共通概念が問題(?)になっているらしい。「日常の身近な生活」に基づく算数・数学・・・と捉え、自主的に興味を持たせることに終始するのだそうな。少しでも難しい計算はすべて電卓頼み。(聞いたところによると、理系の大学院生でも計算が苦手な人が多いらしい。そりゃ、計算なんかでけへんようになるわな。落ちこぼれも増える訳や。・・・。それでもその「楽しい」授業の中で、数学の真の面白さや、数学の美しさに取りつかれて、自分で数式を編み出しちゃったりする子供も何人かは出てくるわけで、アメリカの教育現場はそういう才能を持つ子供の後押しには助力を惜しまないようだ。(もちろん数学だけに限らず、英才教育推進国やしね。)
ふむふむ。なるほど。アメリカの格差社会そのものやね。
確かに日本のように公式だけを覚えて延々と計算問題を解かされているだけだと、計算能力は身につくが、一体それが物理法則(物事の理)とどう関わっているのか分からず、結局は「数学アレルギー」な生徒を大量生産。教える方は楽やな。ああ、それの流れを変えようとしたのが、例の「円周率は3」がモットーの(>違)「ゆとり教育」か。その結果、格差は確かに広がったようだが、日本は元々「天才」やら「ヒーロー」を後押しする許容枠っちゅうか文化的素地がないので、単にレベルの低い生徒が増えただけなんじゃなかろうか?言っちゃあ悪いがアホ養成教育?上見て暮らすな下見て暮らせ~ってか。・・・ま、「ゆとり教育」も方向転換期を迎えているようなので、今後が気になるところ。
詰め込み教育の利点は、上司の言うことを聞いてその通りに動く人間を養成できること。
ゆとり教育の利点は、時間的余裕ができた分、同世代の人の顔色を読めるようになること。
だがそれでよい訳なかろう。
これからの日本に必要なのは世界的視野。
このままの民度だとそれこそ日本沈没まっしぐら。
沈みゆく国。・・・いいねえ(笑)。
ちょっとそこの文科省、頑張らなあかんで、しかし。
もしくは官僚の総入れ替えから手をつけるべきか?
極論だが個人的には官僚をすべて海外から外注するのも手かと思う。
そして総理大臣には李登輝かカルロス・ゴーン、もしくは孫正義。
・・・これが有名ブログだと炎上間違いナシやね(爆)。
そういえば孫正義はカリフォルニアで大学の試験を受ける際、「日本語だったら絶対に解ける」と言って辞書の使用と時間延長を州知事に直接電話で求め、最終的に要求を飲ませたそうな。そうだよ、そうなんだよ。数学の文章題も日本語だったら簡単に解けるんだよ・・・(泣)。私もシュワちゃんに直接電話すりゃあ、あの一問で苦労せずに済んだのにー。くそー。(>違)
おっと閑話休題。
\(・_\)それは (/_・)/置いといて、
私が受けたアメリカの授業で感じたことをば。
結局去年の秋から、3セメスター(学期)連続で数学の授業を受け、3人の先生の授業を体験した。(ようやく高1レベルまで来たかな~?対数logの計算とか、関数電卓使ったりとか。)英語を毎日シャワーのように聞いているうちにヒアリング能力がアップしたような気がする・・・ってのはさておき、アメリカの(一応)大学の授業が日本よりもちゃんとしていることに感動。毎日毎日山のように出る宿題にニヤニヤするのはさておき(私でも毎日2~3時間は宿題をやっていたから、計算が遅い人は4~5時間くらいかかっていたんじゃなかろうか?)、毎日ちゃんとそれをチェックする先生も凄い。小テストも日本の大学では考えられないくらい多いんじゃないだろうか?もちろんついていけない生徒は途中でドロップアウト。試験も厳しいのに日本のようにお情けで単位だけもらえるなんてありえない。生徒の側にしても、日本のようにただ受身な姿勢でいるのではなく、ささいなことであっても自分が納得するまで質問しまくるのだ。「恥」の概念がないのはモノを学ぶ時にはいいことだ☆(夫によると、特に関東の学校は授業中、質問がほぼ出ないらしい。世界標準からずれているのか、関東人。)
こないだ終わったばかりの
2009年春セメスターでの筆記宿題!!!!
約5センチ。
これ以外にオンラインでの宿題も・・・。
妊娠していなければこの夏も「趣味の算数」を続けたのだが、そういう訳にはいかないので、ひとまず休憩。9月に入ったら復活しよかな。子供?もちろん預けるかベビーシッター。
だってそう、ここはアメリカ~♪
>ええんか、これで・・・。
LAエリアには日系スーパーが何軒かあり、「ミツワ」というチェーン店のもそのうちのひとつ。うちの家から車で15分くらいのところにも「ミツワ」はあるのだが、いかんせん規模が小さい。そゆわけでこの日わざわざ足を運んだのは、よく行く大規模なトーランス店(高速飛ばして50分)ではなく、コスタメサ店(高速飛ばして一時間以上)。
というのも、このコスタメサ店で、なんと仙台の牛タンを実演販売するという情報を得たからなのだ!
おお、牛タン!
愛すべき牛タン!
・・・アメリカにきて、韓国スーパーや中華スーパーで普通に買っちゃったりなんかして日常的に食べているし、先日もBBQパーティで美味しい牛タンをいただいたばかりなのぢゃが、そんなの関係ねえ。わざわざアメリカくんだりまで仙台の職人が厚い牛タンを焼きに来て下さるのだ。これはもう行かないわけにはいかん!・・・と夫婦揃って数日前から鼻息荒く、牛タンに想いを馳せる日々☆
で、わざわざコスタメサまでロングドライブ。
トーランス店と同じように、三省堂(本屋)も、雑貨屋も、高級菓子店も、日本のフードコートもある大型のモール。何時間でも遊べちゃう~。
頼んだのはもちろん牛タン定食。
テールスープ&玄米ごはんつき。
・・・美味しすぎて言葉もでない。
自分用のお土産に牛タンを買って帰らなかったのが悔やまれる・・・。
そして、東京の支那そばを二人で半分こ。鶏・豚骨・魚介のブレンドスープが、深くてしかもさっぱりしていて絶品。麺も絶品。
この日の物産店で思わずせしめたものたちはこちら。
①島根県 てれすこ 「蟹いなり弁当」
②北海道 フロンティアフーズ 「握り揚げかまぼこ」
③新潟県 やまとのうさん 「三角ちまき」(黄粉つき)
④山形県 あんちん堂 「でか金つば」
⑤宮城県 三金 「萩の月」
⑥大阪 らぽっぽ 「ポテトアップルパイ」「スイートポテト」
ロサンゼルスに住んでいると、日本に帰る必要が全然なくなる・・・。
・・・ほんま、恵まれすぎやで、ここの日本人。
海外に住むならまずはボルティモアあたりの不毛の地(爆)で苦労せにゃ。
ボルティモアにいたときは、「レッドカヌー」という地元のアカペラマドリガルグループ、「ボルティモア歌音」という日本人音楽家グループ、「ヘンデル聖歌隊」という合唱グループに参加していました。
パサディナに来てから「パサディナ・プロ・ムジカ」という合唱グループにも入ってみましたが私のやりたいこととは少し違うので一年もたたないうちに脱退・・・。で、現在は、近所のPCC(シティカレッジ)で演奏系のクラスをいくつか受講しています。
PCCの何がいいかというと、まずLAエリアだからか指導者の質が高いということ。世界に通用する演奏家が集まっています。そして、いろんな生徒がうじゃうじゃいるってこと・・・かな。趣味の初心者、大学を目指す人、大学院を目指す人、演奏家、退職後暇を持て余している元演奏家、私と同じようにすでにDegreeはもっているものの演奏の機会に恵まれない人・・・など、ありとあらゆる年齢の様々な人種が通っています。
で、私は今学期、3つのクラスのコンサートに参加しました~。
① 6月4日(木)【室内楽コンサート】
室内楽といっても、写真のように何故か管楽器受講者が多いこのクラス。声楽家の参加者がいつも私一人というのが哀しい。(室内楽に興味のある歌い手って少ないなあ・・・。)受講者総勢40人くらいが毎週小グループに分かれいろんな教室で好きなアンサンブル曲を練習し、4名の担当の指導者が入れ替わり立ち替わりアドバイスをしてくれます。
この日私が演奏したのは、バッハのカンタータ98番の中の"Hort, ihr Augen auf zu weinen" というアリア。オーボエのIlana、そしてピアノのVickiと一緒に演奏・・・するはずが前日Vickiの具合が悪くなり、急遽指導してくれているDr.Cindi Williamsの伴奏に変更・・・。ま、うまくいったのでいいんですが、Vickiの容体が心配ぢゃ。(さらもう一曲、フルート8人くらいにまざって簡単な現代曲のスキャットみたいなのも担当しました。)
チューバなどの低音楽器の演奏に反応するうちの胎児たちが面白い。低音楽器が続くと突如としてうにょんうにょんと踊り始める・・・。元気でなにより。
②6月5日(金) 【伴奏クラス・演奏法クラスコンサート】
伴奏ピアニストとして、世界的に有名な演奏家の伴奏をバリバリこなしていたMs.Stiversが指導する伴奏クラス。オーディションにより組んだピアニストと二人組になって、2週間に一度、レッスンがあります。プロの伴奏者の視点からのアドバイスがとても興味深く、一つの曲を深く追求するにはとてもよいクラス。気がつけばまるまる2年間、Ms.Stiversにお世話になっています。
今回の私の伴奏者は韓国人のJenny。私と同じように母国でDegreeを取得し、現在はピアノの先生をなさっているとても綺麗な奥様なのですが、声楽の伴奏はこれが初めてだということで、この数か月、お互いにちょっと苦労しました~☆
そんな私たちが演奏したのは3曲のフランスモノ。
フォーレ「マンドリン」・「私たちの愛」
サティ「ランピール劇場の歌姫」
実はサティって乙女なおっさん臭がして苦手なのですが(爆)、この曲に関しては別。私の声にも合っていて皮肉で楽しいキャバレーソング(?)なので、今後レパートリーに入れておきたいひとつ。
この日のコンサートは、チューバにはじまり、フルート、オーボエ、バイオリン、クラリネット、トランペット、声楽(私ともう一人、テノールの人)・・・とバラエティ豊かで、しかも演奏レベルも高くてとっても楽しめました♪うん、楽しかった。
ちなみに、この日はうちの夫も見にきてくれました。
Ms Stivers と。
③6月7日(日) 【ギターアンサンブルコンサート】
私が受講しているのは初心者クラシックギターのクラスなのですが、私が声楽家だと知っている先生(Mr.Jones)が、アンサンブルのクラスのコンサートに、いつもゲスト出演させてくださるのです。伴奏はAndrewという20代半ばくらいのまあまあ弾けるギタリスト君。
今回はヴィラ・ロボスの「ブラジル風バッハ」を演奏。・・・この曲はこの数年間、何度も舞台で演奏しているのだけれども未だにしっくりきません・・・。いつの日か納得して歌える日がくるといいなあ・・・。
そゆわけで、妊婦姿で、楽しく3本終了。
産後もまた演奏の機会を得られますように。
6月5日(金) 30w7d
産婦人科医Dr.Julian Wangのオフィスで定期健診。出産当日お世話になる先生なので、まずご挨拶・・・ってことで今回はうちの夫も付き添い。
胎児らの健康状態は良好だが、やはり平均よりかなり小さいのと、羊水がすこし少ないのが気になるところ。
6月8日(月) 31w3d
ハイリスク妊娠専門医Dr.Bradleyのオフィスで定期健診。もちろん夫も一緒に。
二人とも相変わらず良好ではあるが、男児はだいぶ育っているのに対し、女児の育ちがいまいち・・・。というわけで、まだ確定ではないが、36週目あたりに「予定帝王切開」での出産になりそうな気配。
・・・引き続き、水分補給&安静を言い渡される。
6月1日(月)夜6時半~9時半
二回連続コースの「乳児ケアクラスⅠ」に参加(30ドル)。
出産中の院内での過ごし方、産後直後に行われる新生児検査、「おくるみ/ブランケット」でのギチギチぐるぐる巻きの仕方、泣きやませ方…等について学ぶ。
UCLAのDr. Karpが提唱する泣きやませ方ビデオが面白すぐる。
彼が提唱する「5S」はこちら。
1)swaddling: スワドリング(くるみ込み)
2)side stomach: サイド(お腹を下にした横抱き)
3)shushing Sh-: シー(母親の血流の波長に似た音)
4)swing スウィング:(ゆらゆら揺らすこと)
5)sucking: サッキング(しゃぶらせる)
http://www.thehappiestbaby.com/
「5S」を日本語で解説しているページも発見。
http://www.aiiku.or.jp/aiiku/jigyo/contents/shien/sh0902/sh0902_2.htm
(所属大学名、まちがえとる・・・。)
TVで取り上げられたものがyoutubeに落ちていたので参考までに。
http://www.youtube.com/watch?v=ddRkI5wVIqQ
http://www.youtube.com/watch?v=G6KnVPUdEgQ&feature=channel_page
http://www.youtube.com/watch?v=iIft5y8FYko&feature=channel_page
※実践している人の動画、一分もないので、是非是非ごらんあれ!びっくりするはず!
http://www.youtube.com/watch?v=WkR_e1L6zxI&feature=related
3)についてだが、新生児を眠らせるのに「子守唄」やら「モーツアルト」でなく掃除機の音やらドライヤーの音などいわゆる【ホワイトノイズ】の方が有効だというのに目からうろこ。確かに胎内生活でホワイトノイズらしき騒音に慣れている新生児には静けさは敵ということか。(モーツアルトは覚醒させるときに使うらしい。)
Dr. Karp、本もDVDもいっぱい出しとる。商売上手な新ヒーローじゃのう。
・・・ドライヤーの音や、雨だれの音などが入ったCD,思わず買ってしまいそうだ。
☆もいっぱいついてるし、買おうかな。ドキドキ。
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/B000CPGYE4/ref=ord_cart_shr?%5Fencoding=UTF8&m=ATVPDKIKX0DER&v=glance
5月30日(土)
・・・さらに中華の帰り、
29日に公開したばかりの映画【UP】を早速観に映画館へ。
(邦題は【カールじいさんの空飛ぶ家】。)
3-D版と2-D版を選べたが、やはりりここは3-D☆(…ドリームワークスのクリエーターさま方たちと仲良くさせていただいているので3-D映画が気になって気になって…ってこれはピクサー&ネズミだが。)
で、【UP/カールじいさん】。
会場の入口で3-Dメガネを貸与されるのだがごっつい兄ちゃんがモノモノしい顔で配っていて怖い怖い(笑)。 しかもこのメガネ、一応簡単にはレンズを拭いてくれるが子供がポップコーンを食べた手でレンズを触るせいかあまり綺麗じゃないのだ。 そゆわけで、メガネ拭きもしくはペーパーを持参すべし。 (トイレなどで一旦会場を離れるだけでも返却しなきゃならないってのも厳しい!)
私達は上映時間ぎりぎりに到着してしまったため、 前から2列目という嫌な席に。 それだけでも首が痛いのに、3-Dだから疲れる疲れる…。 上映時間が短くてよかった~。
映画自体は、予想よりはるかに面白かった。 笑いあり涙あり、出会いあり戦闘あり。 ・・・悔しいけれど結構やられた。くそう。 3-Dということで、目が疲れないように配慮しているらしく、ドタバタだけでなく、しっとりしたシーンもうまく挿入されており 子供も大人も十分楽しめる映画だった。
確かに「宮崎作品へのオマージュ」とプロデューサーが言うとおり 宮崎アニメを思い起こさせるシーンが満載。年寄りが戦う戦う☆
宮崎モノと比べて良かったのは、おかっぱロリ女が出てこないこと(爆)。
物足りないのはおかっぱ美少年or美青年が出てこないこと(笑)。
ヒロインはインディペンデントなプロトタイプアメリカ女じゃないし、
ヒーローの爺さんも無口だし、
犬がいっぱいでてくるってのもツボ。>犬キチなわし
あ、関係ないけど、愛子さまに大嫉妬。
うちも皇室なら犬飼えるのにー。いいなあゆりちゃん・・・。
もしくはアメリカ大統領ならボーちゃん飼えるのにー。>まだ言うか。
今回に限らず、ピクサーは映画を作る時に海外市場をまず視野に入れまくっているような気がする。【UP/カールじいさん】にしても、アジア人もしくはヨーロッパ人が好きそうなゆるゆる感があり、ハリウッド映画のスピード感が好きなアメリカ人には受けなそう。 (これにひきかえ、確かにドリームワークスはむっちゃアメリカ視点☆これがまた結構自然に楽しめる・・・ってのは私がアメリカ生活に馴染んできたっていう証拠なのかも。興味深い。ってか、素直に、カンフーパンダは面白かったデス。)
ちゅうか3-Dメガネで観た大空のシーン、やっぱり圧巻!!
3-D映画なんて、子供の頃に青赤メガネで見て以来なのぢゃが、
最新の技術はスゲエ。おそれいりました。
クリエーターさんたちに拍手☆
5月30日(土)
【Newport Tan Cang Seafood Restaurant(新港海鮮)】
「Babies "R" Us」の帰りあまりにもお腹がすいたので、サンゲーブルの日本食スーパー「ミツワ」の前に新しくできた(というか移転してきたらしい)台湾系の中華レストランで早目の夕ごはん(>午後4時頃)。
私たちが頼んだのは、この3品。
海藻&豆腐スープ
白菜も入って凄いボリューム!
だけどあっさりしていたので思わず完食。
蟹チャーハン
本物の蟹の身が入っていた。ってあたりまえか。
あっさりふわふわで美味しい~。中華万歳!
清蒸魚
白身魚の酒蒸しに、香草を乗せ、
醤油&熱したゴマ油をかけたもの
私達が中華でよく頼むのがこの清蒸魚。(今回はカレイ)
家でも時々作るのだがやっぱりプロには負ける。くう。
オレンジ(おまけ)
全然期待していなかったのだが(爆)、案外美味しかったのでまたそのうち来る予定。次回はここの名物「ロブスター」を頼まねば。(実は移転してくる前のお店で食べたことがあるのだが、巨大なロブスターをいろいろな香辛料で炒めたものなので、二人ではちょっと無理すぎるのだ。産む前に誰か誘おうっと☆)
Newport Tan Cang Seafood Restaurant(新港海鮮)
518 W Las Tunas Dr
San Gabriel, CA 91776
(626) 289-5998
営業時間:11:30am - 9:30pm(日 - 木)、
11:30am - 10pm(金 - 土)
http://www.yelp.com/biz/newport-tan-cang-seafood-restaurant-san-gabriel-2
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