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突然だが、私は算数(>あえて数学とは言わない)が好きだ。普段は腹黒でというか余計な事ばかり画策してしまう脳髄が、計算をしている時だけクリアになるのが自分で分かる。無になるのだ。音楽活動をしている時や本を読んでいる時ともまた違う爽快感を味わえる。ただ、学生時代にさぼりすぎたため、微分積分やらになると、なんのこっちゃか全然分からんようになるのが悔しい(恥)。もう少しちゃんと数学を学んでいれば、夫にふられた物理ネタにも喜々として食いつくことができるのに・・・。いや、だからといってあのおバカな濫読青春時代を否定する気もないが。
日本にいた頃は音楽を教える傍ら、家や学習塾で数学も教えたりと趣味に勤しむ毎日だったが、アメリカに来てからはにっくき宿敵(!)英語に翻弄され、算数のサの字すら出てこない日々。(音楽活動に限っていうと、語学レベルうんぬんよりも、経験に基づく「気合い」さえあれば乗り切れることが分かっていたので、楽ちん楽ちん。)
そんなこんなであっという間にアメリカ生活も4年が過ぎたころ、ふと思い立って算数のクラスを受講してみようという気になった。PCC(パサディナシティカレッジ)で開講されている一番下のクラスに、レベル分け試験も受けないまま潜りこんだ2008年、秋のセメスター(学期)。月曜~金曜まで毎日1時間半。いや、これがまた、中1レベルというか小学生レベルというか、やってることはどえらく簡単。計算だけなら目をつぶっていてもすらすら解ける。私にとって何が問題かというと、やはり「英語」。実は音楽以外でこれがはじめての「ネイティブ向けクラス」の受講だったため一般のアメリカ人向けの授業スピードに戸惑い、さらに数字を全部英語で言わるので頭がこんがらがり、知っているのに英語で全然説明できない自分に腹が立ち、分数の言い表わし方が違うだけでドキドキし、文章題には苛々し、授業に慣れるまでかなり時間を要した・・・。慣れてからは、授業を受けるというより、教育実習気分というか、アメリカの授業の進め方、教材の使い方、宿題の与え方、生徒の扱い方、試験の仕方、そして個人の数学レベルの差、授業への取り組み方に興味が向くようになった。
まず初めに潜り込んだクラスが一番下のクラスだったせいか、少なくとも高校は出ているはずなのに全然計算ができない生徒が何人もいることにびっくり。
でも彼ら曰く「算数は好きだ」・・・と。
・・・は、はい?
何じゃ、
この違和感は?
いろいろ調べてみると、アメリカの小中高の教育現場に存在する「生徒は楽しく学ぶべき」という共通概念が問題(?)になっているらしい。「日常の身近な生活」に基づく算数・数学・・・と捉え、自主的に興味を持たせることに終始するのだそうな。少しでも難しい計算はすべて電卓頼み。(聞いたところによると、理系の大学院生でも計算が苦手な人が多いらしい。そりゃ、計算なんかでけへんようになるわな。落ちこぼれも増える訳や。・・・。それでもその「楽しい」授業の中で、数学の真の面白さや、数学の美しさに取りつかれて、自分で数式を編み出しちゃったりする子供も何人かは出てくるわけで、アメリカの教育現場はそういう才能を持つ子供の後押しには助力を惜しまないようだ。(もちろん数学だけに限らず、英才教育推進国やしね。)
ふむふむ。なるほど。アメリカの格差社会そのものやね。
確かに日本のように公式だけを覚えて延々と計算問題を解かされているだけだと、計算能力は身につくが、一体それが物理法則(物事の理)とどう関わっているのか分からず、結局は「数学アレルギー」な生徒を大量生産。教える方は楽やな。ああ、それの流れを変えようとしたのが、例の「円周率は3」がモットーの(>違)「ゆとり教育」か。その結果、格差は確かに広がったようだが、日本は元々「天才」やら「ヒーロー」を後押しする許容枠っちゅうか文化的素地がないので、単にレベルの低い生徒が増えただけなんじゃなかろうか?言っちゃあ悪いがアホ養成教育?上見て暮らすな下見て暮らせ~ってか。・・・ま、「ゆとり教育」も方向転換期を迎えているようなので、今後が気になるところ。
詰め込み教育の利点は、上司の言うことを聞いてその通りに動く人間を養成できること。
ゆとり教育の利点は、時間的余裕ができた分、同世代の人の顔色を読めるようになること。
だがそれでよい訳なかろう。
これからの日本に必要なのは世界的視野。
このままの民度だとそれこそ日本沈没まっしぐら。
沈みゆく国。・・・いいねえ(笑)。
ちょっとそこの文科省、頑張らなあかんで、しかし。
もしくは官僚の総入れ替えから手をつけるべきか?
極論だが個人的には官僚をすべて海外から外注するのも手かと思う。
そして総理大臣には李登輝かカルロス・ゴーン、もしくは孫正義。
・・・これが有名ブログだと炎上間違いナシやね(爆)。
そういえば孫正義はカリフォルニアで大学の試験を受ける際、「日本語だったら絶対に解ける」と言って辞書の使用と時間延長を州知事に直接電話で求め、最終的に要求を飲ませたそうな。そうだよ、そうなんだよ。数学の文章題も日本語だったら簡単に解けるんだよ・・・(泣)。私もシュワちゃんに直接電話すりゃあ、あの一問で苦労せずに済んだのにー。くそー。(>違)
おっと閑話休題。
\(・_\)それは (/_・)/置いといて、
私が受けたアメリカの授業で感じたことをば。
結局去年の秋から、3セメスター(学期)連続で数学の授業を受け、3人の先生の授業を体験した。(ようやく高1レベルまで来たかな~?対数logの計算とか、関数電卓使ったりとか。)英語を毎日シャワーのように聞いているうちにヒアリング能力がアップしたような気がする・・・ってのはさておき、アメリカの(一応)大学の授業が日本よりもちゃんとしていることに感動。毎日毎日山のように出る宿題にニヤニヤするのはさておき(私でも毎日2~3時間は宿題をやっていたから、計算が遅い人は4~5時間くらいかかっていたんじゃなかろうか?)、毎日ちゃんとそれをチェックする先生も凄い。小テストも日本の大学では考えられないくらい多いんじゃないだろうか?もちろんついていけない生徒は途中でドロップアウト。試験も厳しいのに日本のようにお情けで単位だけもらえるなんてありえない。生徒の側にしても、日本のようにただ受身な姿勢でいるのではなく、ささいなことであっても自分が納得するまで質問しまくるのだ。「恥」の概念がないのはモノを学ぶ時にはいいことだ☆(夫によると、特に関東の学校は授業中、質問がほぼ出ないらしい。世界標準からずれているのか、関東人。)
こないだ終わったばかりの
2009年春セメスターでの筆記宿題!!!!
約5センチ。
これ以外にオンラインでの宿題も・・・。
妊娠していなければこの夏も「趣味の算数」を続けたのだが、そういう訳にはいかないので、ひとまず休憩。9月に入ったら復活しよかな。子供?もちろん預けるかベビーシッター。
だってそう、ここはアメリカ~♪
>ええんか、これで・・・。
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